第9回行動療法コロキウムin鳴門に行ってきました。
伊藤 義徳先生(琉球大学教育学部)
パニック障害の認知行動療法:残存症状に
マインドフルネス
トレーニングを適用した症例
パニック障害と考えられる患者に急性期にはエクスポージャーを中心とした介入を,その後マインドフルネストレーニングを適用した。
コメンテーター 井上和臣先生
を聞いておりました。
1/3ぐらいが理論の紹介で,パニック障害のところでエクスポージャーについてRachmanの情動処理理論,パニック障害についてClarkのカタストロフィック認知理論モデル,そしてどちらも1986ごろ。20年間,進歩なし?というのに,ため息でした。そんなはずはないのですけど。
レスポンデント条件付け,オペラント条件付けの消去に関しては,未だ決定打はないものの,1980年代からとは変わったことを知っています。私は認知理論は追いかけていないので,こちらはわかりません。
症例は,3ヶ月,広場恐怖に対してエクスポージャーをして改善,それから,1年半,認知再構成をして,種々の日常生活や体調に関する愁訴が出現し,全体的に悪化,そして,半年間,マインドフルネスをしたら改善したというものでした。
演者の解釈は,「私の認知再構成が下手だったから」
私の解釈からすれば,さまざまな日常の出来事に対する心配の訴えに対して,認知再構成をした,そのときに正しい認知を教えた,そうするとルール服従行動(Ply)が増えた。訴えそのものの頻度は増え,セラピストとクライエントも不満を強めた。
マインドフルネスをすると宣言して,ルールを呈示し,従った場合に強化するのを止めた。治療者がそれをできるまでに半年かかったが,それが地についたころに,クライエントは,もう自分でやれるようになりました,と述べるようになった。
懇親会などでは,演者は人に囲まれて,マインドフルネスについて説明していました。聴衆の関心は高いです。演者は禅をたとえに,マインドフルネスを説明します。聴衆は自分なりの解釈,自分の治療行動で似ていそうな体験を述べます。そして演者は,そんな感じです,とほぼ,100%に承認を与えています。聴衆は,なるほど,とうなずき,ありがとう。
私はアクセプタンスと置き換えて考えていました。聴衆がいろいろな話をもってくるでしょう。どれに承認を与えて,どれには与えず(分化強化),あるいは反駁し(消去はできないから,野次馬聴衆に対するフィードバック,先行刺激呈示),そして自分の承認行動がどういう結果を生めば,良かったことになるのか,考えておりました。
まだよく答えがわかりません。先の演者のように,ほぼ100%に承認を与えるのは,いかにもまずい。一方,どれを選んで強化したらいいのか,まだ答えがわかりません。
posted by shrinker at 13:01|
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